無理なダイエットを行うと、食生活が乱れ、栄養素の適切な摂取が難しくなります。ダイエットの際に特に影響を被るのが、エネルギーを産生する役割をもつ三大栄養素でしょう。今回は、そんな三大栄養素についての基礎知識を紹介し、ダイエット中であってもそれらを適切に摂取する必要性を解説したいと思います。
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この記事の内容
大事な三大栄養素
栄養素のうち、主にエネルギーを生み出す性質のあるものを三大栄養素と呼びます。これには炭水化物・脂質・たんぱく質が該当します。エネルギー源として利用されるほかに、多くの役割を持っている栄養素でもあります。ダイエットを行う際、摂取するカロリーを少なくしようとして、これらの三大栄養素の摂取が少なくなってしまう人がいますが、それでは様々な機能を担っている大事な栄養素も摂取できなくなり、ダイエットどころの話ではなくなってしまいます。三大栄養素の役割をしっかりと認識して、適切な量を摂取するように心がけましょう。
①炭水化物
炭水化物は、大きくわけて「糖質」と「食物繊維」から構成されています。糖質は主に体内でエネルギーとして利用され、食物繊維は生体機能の調整を行う役割もあります。
ご飯やパンなどに含まれる糖質は、主に多糖類とよばれるものです。糖がたくさん結合することで出来ています。消化・吸収によりエネルギーを生成しますので、たくさん摂りすぎると体脂肪として蓄積されてしまいますが、適切な量ですと、脳や全身の細胞でエネルギーとして利用されます。摂りすぎに気をつけ、適切な量を摂取したい栄養素です。
その他、炭水化物には食物繊維も含まれます。穀類などに多く含まれる不溶性食物繊維、果物や海藻などに多く含まれる不溶性食物繊維に分類されます。これらの食物繊維は人間の消化酵素では分解されずそのままの形で腸にまで到達します。便秘の予防などにも効果を発揮しますので、ダイエット中であっても積極的に摂取したい成分です。
②脂質
脂質と一口にいっても、それには多くの種類があります。一般的にイメージされる中性脂肪の他に、コレステロールやリン脂質などもあります。ただし、食品中に多く含まれるには主に中性脂肪ですので、以下ではそれに的を絞って解説していきたいと思います。
中性脂肪はグリセロールと脂肪酸が結合した形で存在しています。実際にエネルギーとして利用される際には、グリセロールと脂肪酸とに分解されます。炭水化物や脂質と比べて、多くのエネルギーを生み出しますので、過剰摂取に注意したい栄養素です。
ただし、まったく摂取しないわけにはいきません。先ほど紹介した脂肪酸の中には、生体内で合成できないものがあります。そういった脂肪酸は必須脂肪酸とよばれ、食事から摂取する必要があるのです。加えて、必須脂肪酸とは分類されない脂肪酸であっても、リン脂質として細胞膜に取り込まれて利用される場合もありますので、いずれにせよ適切な量を摂取したいところです。
③たんぱく質
たんぱく質は、たくさんのアミノ酸が結合してできています。アミノ酸が2つ結合したものをジペプチド、多数のアミノ酸が結合したものをポリペプチドといいます。たんぱく質の殆どは、いくつかのポリペプチドが結合し、それらが複雑に折り重なることで構成されています。
たんぱく質はエネルギー源として利用されるほか、身体を構成する血や筋肉、髪などの材料となったり、生体機能を調整する酵素やホルモンとして利用されたりします。体のいたるところで利用されている、非常に大事な栄養素なのです。
たんぱく質は、炭水化物や脂質と比べて摂取しやすい栄養素ではありません。どちらかというと、不足しがちな栄養素になります。特にダイエット中だとたんぱく質は不足しがちになりますので、より積極的に摂取するようにしましょう。
まとめ
今回は、三大栄養素の基礎知識を紹介しました。ダイエット中などでは、カロリーの摂取を抑えようとするあまり、食生活は乱れがちになります。しかし、今回紹介したように、それぞれの栄養素はそれぞれ重要な役割をもっています。適切な量を適切なバランスで摂取できるように心がけましょう。
この記事を書いたトレーナー

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