テストステロンの分泌量を効果的に増やす栄養素・食べ物は?

男性ホルモンの1種で、健康等に対する様々な効果のあるテストステロン。その詳細については前回の記事でも紹介しました。

今回はそんなテストステロンの分泌量を効果的に増やすための食べ物について紹介していきます。

①ビタミンA

緑黄色野菜等に多く含まれ、抗酸化作用等の効果もあるビタミンAには、精巣機能を正常に保つ働きもあります。

これはビタミンAが精巣を形成している細胞に対して影響を持っているためと考えられます。

テストステロンは精巣から分泌されるため、ビタミンAが不足した状態だと、テストステロンの分泌に悪影響を与えることになります。加えて、精子の正常な形成をも阻害してしまいます。

参考)
LIVERA, Gabriel, et al. Regulation and perturbation of testicular functions by vitamin A. REPRODUCTION-CAMBRIDGE-, 2002, 124.2: 173-180.

ビタミンAは緑黄色野菜鶏肉等に含まれています。大量に摂取する必要はありませんので、バランスの良い食生活を心がけ、食事からしっかりと摂取するようにしましょう。

②ビタミンD

カルシウムの吸収を促進するビタミンであるビタミンDにも、テストステロン濃度を上昇させる働きがあると考えられます。

人を対象にビタミンDとテストステロンとの関係を調査した研究によると、血液中のビタミンD濃度が低い人では、テストステロン濃度が低い人が多いことがわかっています。

参考)
WEHR, Elisabeth, et al. Association of vitamin D status with serum androgen levels in men. Clinical endocrinology, 2010, 73.2: 243-248.

また、165人を対象に実施された、ビタミンDサプリメントを投与した介入研究によると、83μgのビタミンDを投与することで、投与されなかった場合と比べて有意なテストステロンの増加を認めたことを報告しています。

参考)
PILZ, S., et al. Effect of vitamin D supplementation on testosterone levels in men. Hormone and Metabolic Research, 2011, 43.03: 223-225.

ビタミンDに関しては、これだけの量を日常の食事から摂取することは難しく、サプリメントから摂取することをオススメします。ただしその場合、マルチビタミン等ですと他のビタミンのとり過ぎになる可能性があるため、ビタミンD単体のサプリメントを摂取すると良いでしょう。

③亜鉛

亜鉛はテストステロンの分泌に密接に関係しています。

体内の亜鉛濃度とテストステロンの量とが関係していることが示唆されており、同時に亜鉛のサプリメントを摂取することで血液中のテストステロン濃度が増加することも知られています。

参考)
PRASAD, Ananda S., et al. Zinc status and serum testosterone levels of healthy adults. Nutrition, 1996, 12.5: 344-348.

亜鉛を摂取することでなぜテストステロンの分泌量が増えるのか、その詳しいメカニズムはわかっていません。

さらに、テストステロンが十分に分泌されている人では、亜鉛を摂取することによる追加の効果はなく、もともと亜鉛濃度が低い人しか利益を得られないことが知られています。

参考)
NETTER, A.; NAHOUL, K.; HARTOMA, R. Effect of zinc administration on plasma testosterone, dihydrotestosterone, and sperm count. Archives of andrology, 1981, 7.1: 69-73.

亜鉛は通常の食生活では大量に摂取しづらいため、テストステロン分泌の効果を得たいという方はサプリメントの利用をオススメします。

まとめ

今回はテストステロンの分泌を増やす栄養素や食べ物について紹介しました。

テストステロン分泌に必要な量を満たすためには、サプリメントが必要な場合もあります。

ぜひ普段の食生活に取り入れてみてください。

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