グリーンスムージーと葉野菜

スムージーダイエットは効果なし?痩せない3つの理由

緑の葉野菜やフルーツで作るグリーンスムージー。

女優やモデル、ハリウッドセレブまで美容とダイエットのために飲んでいるヘルシードリンクです。

実は、ヘルシーなはずのグリーンスムージーがあなたのダイエットを邪魔しているかもしれません!

気づかずにハマっているかもしれない、スムージーダイエットの落とし穴をご紹介します。

スムージーダイエットをおすすめしない3つの理由

苺をトッピングしたグリーンスムージー

グリーンスムージーダイエットがおすすめできない3つの理由を解説します。

1. 糖質摂りすぎで体脂肪がつきやすくなる
2. 身体が冷えて痩せにくくなる
3. 満腹感が得られず間食に走りやすい

 

1. 糖質摂りすぎで体脂肪がつきやすくなる

ヘルシーなイメージが強いグリーンスムージーですが、作り方や市販品によっては糖質たっぷりのスムージーを飲むことになります。

手作りの場合は、味を重視して作ると糖質たっぷりのグリーンスムージーになってしまうのです。

グリーンスムージーを作るときに果物の量を多くすると、野菜の青臭さが消えて飲みやすくなります。

実は、飲みやすさがスムージーダイエットの落とし穴。

果物に含まれる果糖は、摂りすぎると肥満の原因になるのです。

血糖値は血中のブドウ糖の濃度なので、果糖が直接的に血糖値を上げることはありません。しかし糖新生によりブドウ糖に変換されます。過剰な糖質は肝臓でトリアシルグリセロール(中性脂肪)に合成され、高中性脂肪血症となり肥満をきたすおそれがあります。

出典:「果物」e-ヘルスネット 厚生労働省

特にグリーンスムージーに使われることが多いバナナとりんごは、意外と糖質量たっぷり。

・ごはん茶碗1杯:36.8g
・6枚切り食パン1枚:26.6g
・バナナ:22.5g
・りんご(小玉):15g

 

例えば、バナナとりんごを1個ずつ組み合わせてスムージーを作れば、糖質量は食パン1枚より多く、茶碗1杯のごはんとほぼ同じになります。

さらに、スムージーと一緒にパンやごはんも食べると、糖質の摂りすぎでダイエットになりません。

2. 身体が冷えて痩せにくくなる

グリーンスムージーを飲み続けることで、痩せにくい冷え体質になる可能性があります。

身体が冷えて痩せにくくなるのは、基礎代謝量が減るからです。

【基礎代謝とは?】
身体が自然と消費するエネルギー。
座っているとき、寝ているときなど身体を動かしていないときでもエネルギーが消費される。

 

私たちが1日で消費するエネルギーは、基礎代謝と活動代謝の二つに分けられます。

活動代謝は身体を動かして消費されるエネルギーです。

実は1日の消費エネルギーの7割は基礎代謝によるもの。

運動量を増やことも大事ですが、基礎代謝量を増やすと消費エネルギーが多くなって痩せやすくなるのです。

体温を1℃上げるだけで、基礎代謝量は約180kcal増えます。

逆に体温が1℃下がるだけで基礎代謝量が減るのです。

同じ年齢で同じ背格好した2人の違いは体温。一般に体温が1℃上がると基礎代謝が13%アップするといわれています。 仮にAさんの基礎代謝が1200kcalだとすると、体温の1℃高いBさんの基礎代謝は1356kcalということになります。体温1℃の違いが1日の消費エネルギー量にこれだけの違いが出てくるのです。

出典:ビタリア製薬株式会社

グリーンスムージーに冷蔵庫で冷やした野菜や果物、牛乳、ヨーグルトなどを使うと、冷えたグリーンスムージーに。

冷たいグリーンスムージーを飲むと、内臓が冷えて消費できるカロリーが減ります。

特に要注意なのが朝に冷たいグリーンスムージーを飲むこと。

朝は1日の中で特に体温が低い時間帯です。

冷たいグリーンスムージーを飲むと、体温が上がりにくくなって1日に消費できるエネルギーが減ってしまうのです。

3. 満腹感が得られず間食に走りやすい

グリーンスムージーはお腹が空きやすいという欠点があります。

グリーンスムージーは噛まずに摂れるからです。

満腹感は噛むことで得られます。

噛むことで脳にある満腹中枢が刺激され、満腹感が得られるのです。

しかし、グリーンスムージーは噛まなくても摂れる飲み物。

たとえば朝にグリーンスムージーのみを摂ると、満腹感が得られずお昼まで食欲が我慢できず必要以上に間食したり、昼食を多く摂ることにつながります

ダイエット中にスムージーを飲むならどう飲むべき?

ボトルに入ったグリーンスムージー

作り方や飲み方によってはダイエットの逆効果になってしまうグリーンスムージー。

しかし、ビタミンやミネラルなどダイエットにいい栄養素を新鮮な状態で手軽に摂れるというメリットもあります。

ダイエットの逆効果にならないスムージーの飲み方で取り入れましょう。

朝にグリーンスムージーを飲むなら高タンパク食品をプラス

昼までに空腹感を感じて間食や昼食でドカ食いしないように、朝食のスムージーか昼食までの間食で腹持ちが良いタンパク質食品を組み合わせましょう。

おすすめはゆで卵やサラダチキン、無塩のミックスナッツ。

高タンパク、低糖質、さらに低カロリーで腹持ちも良いです。

特にミックスナッツは噛み応えがあり満腹感が得られるので、グリーンスムージーと合わせて摂ることをおすすめします。

夜にグリーンスムージーを飲むなら朝昼の食事をバランスよく

朝昼の食事はタンパク質と脂質を意識した食事にします。

夜にグリーンスムージーを飲むと栄養が偏りやすいからです。

夕飯を食べすぎる人が夕飯をグリーンスムージーに置き換えると、簡単に摂取エネルギーを抑えられます。

しかし、グリーンスムージーだけではダイエットに必要不可欠なタンパク質は摂れません。

【タンパク質がダイエットに欠かせない理由】
タンパク質 筋肉の材料になり、運動による筋肉量増加をサポートする
不足すると筋肉量を維持できず、代謝が落ちて痩せにくくなる

食事でタンパク質がしっかり摂れていないと、筋肉量が減るだけでなく、体の機能が低下してしまうので、基礎代謝が低下します。基礎代謝をアップさせ脂肪を燃焼させるためにも、タンパク質は毎食摂りたい重要な栄養素です。

出典:「脂肪燃焼につながる食べ物って何?|脂肪燃焼コラム」クラシエ

さらに、ダイエットにはタンパク質に限らず、ビタミンやミネラル、食物繊維も必要です。

ダイエットに必要な栄養素が不足しないように、グリーンスムージーに置き換える1食以外の献立は栄養バランスを意識したものにしましょう。

おすすめは定食のような献立です。

主食と主菜、副菜、汁物がそろった食事にすることで、栄養不足を防げます。

特に和食は洋食よりも低カロリーでヘルシーでおすすめです。

身体を冷やさないようにする

身体を冷やして代謝が落ちないように、身体を温める習慣や食品を取り入れてみてください。

・スムージーに使う食材は常温に戻す
・スムージー以外の食事に身体を温める
・作用のある食品をプラスする
・シャワーではなく湯船に浸かる運動をして全身の血流を促す

 

身体を温める食品は調味料で取り入れるのがおすすめです。

 

【身体を温める作用がある調味料】
・みりん
・からし
・味噌
・こしょう
・シナモン
・唐辛子
・クローブ
・さんしょう
・八角
参考:「冷え性対策「食」編」テルモ体温研究所

スムージーだけで痩せようとしない!運動で痩せ体質に

運動をすると筋肉がついて代謝が上がり、消費エネルギーが増えるのでぜひ取り入れましょう。

また、運動はダイエット中の食欲暴走予防にもつながります

運動と食欲に関する研究で、運動をすると満腹感を伝えるGLP-1というホルモンの分泌が増え、少ない食事量で満足できるということが実際に判明しているのです。

中年肥満者男女に12週間の運動介入(最大心拍数の 75%の運動強度で週に5回)を行い,介入前後での 消化管ホルモンの測定が行われた 33 。体重減少とと もに食前の血中AG濃度と空腹感が増加した一方 で, 食後のAG濃度の低下度とGLP-1濃度の増加度 が介入前に比べて改善(増大)した。

出典:吉川 貴仁, 山本 佐保, 田中 繁宏「脳神経・内分泌学からみた運動と食欲の関係」『健康運動科学』2巻1号 p5 2011年

ダイエットするならスムージーよりプロテインドリンクがおすすめ

海辺でヨガポーズをする女性

ダイエットのために定期的に運動をするなら、スムージーではなくプロテインドリンクをおすすめします。

プロテインドリンクはタンパク質を手軽に摂れるので、ダイエット中の身体作りに効果的です。

朝グリーンスムージーよりプロテインドリンクが良い理由

朝はタンパク質補給のベストタイミング。

睡眠中は筋肉の成長のためにタンパク質が使われるので、朝になると身体はタンパク質不足の状態になるのです。

朝にタンパク質豊富なプロテインドリンクを飲めば、筋肉で引き締まったメリハリのあるボディ作りができます。

筋肉がつくと消費カロリーも増えて痩せ体質になるという嬉しいメリットも。

プロテインダイエットのメリットとしては、食事量を減らすことで不足しがちなタンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を補給できることです。これらの栄養素はエネルギー代謝にも関わっているため、不足すると代謝低下につながる可能性があります。

出典:「プロテインダイエットの正しい方法、食事の置き換え方は?」glico POWER PRODUCTION

おすすめはプロテインドリンク+フルーツ

プロテインドリンクとフルーツの組み合わせは、手軽に栄養をバランスよく摂れるおすすめの組み合わせです。

プロテインのタンパク質と合わせて、フルーツでビタミンやミネラル、食物繊維も摂れます。

溶かして飲むプロテインパウダーなら、グリーンスムージーの材料にしてタンパク質が摂れるグリーンスムージーとしても飲むことも可能です。

まとめ

グリーンスムージーと野菜とフルーツ

女優やモデル、ハリウッドセレブが実践していると紹介されることが多いグリーンスムージー。

しかし、彼女たちはグリーンスムージーだけでスリムなボディを手に入れたわけではありません。

実際にはハードなエクササイズや食事制限を行なっており、グリーンスムージーはヘルシーな食習慣の一つでしかないのです。

グリーンスムージーを取り入れる場合は、栄養バランスを意識した食事と運動も組み合わせましょう。

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