どれも同じように見える筋肉ですが、実は得意とするところは異なります。
今回は「速筋」と呼ばれる筋肉に的を絞って、速筋とはどんな筋肉なのか、それを鍛えることで痩せるのか、鍛える場合に効率的に鍛えることができるトレーニング法を紹介します。
この記事の内容
速筋とは?
速筋は骨格筋の種類の1つです。瞬発的な動きをする際に利用されるので、速筋と呼ばれています。主に使用されるのは、短い時間で瞬間的な力が必要な時。運動でいうと、100メートル走が該当します。
速筋は「白筋」とも呼ばれます。これは、速筋のミオグロビン含有量が少ないためです。骨格筋には、速筋の他に「遅筋」と呼ばれる筋線維があります。遅筋は酸素を運搬するミオグロビンと呼ばれる成分を多く含むため赤く見えますが、今回紹介している速筋にはミオグロビンはそれほど含まれていません。そのため、比較的白い色をしています。そのため速筋は「白筋」とも呼ばれます。
速筋を鍛えると痩せるのか?
ダイエットを頑張っている方が特に気になるのは「速筋を鍛えることで痩せるのか?」ということかと思います。できることなら効率的に痩せたい、というのは多くの方の希望だと思います。
結論から言いますと、速筋を鍛えることで痩せやすくなると考えられます。
なぜ速筋を鍛えることで痩せやすくなるのか。
これは、筋肉量の増加により基礎代謝量も増えるためです。
先ほど紹介した遅筋は、鍛えることで大きくはなりません。
筋肉の利用効率が良くなるといったイメージです。
それに対して速筋は鍛えることで大きくなります。
それによって、筋肉で使用されるカロリーは多くなります。
それにより、基礎代謝量も増加しますので痩せやすくなると考えられます。
筋肉が大きくなることにより、理想とするボディラインから乖離するということでなければ、ダイエットのためには速筋を鍛えることをオススメします。
速筋を鍛える効率的なトレーニング方法
いざ速筋を鍛える場合、できるだけ効率的に鍛えたいものです。
その際のポイントは以下の3つになります。
- 高負荷を与える
- 動作スピードを速く
- エキセントリック動作を意識して
①高負荷を与える
まず高負荷を与える事が重要です。
速筋は遅筋よりも多くの力を出せることが特徴です。
そのため、鍛える際でもできるだけ大きな負荷を与える必要があります。
とはいえ、負荷が高ければ高いほどよい、というわけでもありません。筋トレの回数として10回程度で限界が来るような負荷に設定しましょう。
負荷が、20回でも30回でも軽々出来てしまうようなものではダメですし、3回しかできないというのでもダメです。10回程度を目安に行える負荷に調整してください。
②動作スピードを速くする
次に、動作スピードを速くする、ということも重要です。
速筋は、その名の通り速い動きに対応した筋肉です。なので、筋トレをできるだけ速いスピードで行うことで効率的に鍛えることが出来ます。
③エキセントリック動作を意識する
最後に、エキセントリック動作も意識するようにしましょう。
筋肉の動かし方には、コンセントリック動作とエキセントリック動作の2つがあります。
コンセントリック動作は筋肉を収縮する動作で、エキセントリック動作は筋肉を伸縮する動作です。
ベンチプレスでいうと、持ち上げる際に大胸筋は収縮(コンセントリック動作)し、降ろす際には筋肉は伸縮(エキセントリック動作)します。このうち、筋肉への刺激が大きいのはエキセントリック動作です。
さきほど動作スピードを速くすることを意識するように伝えましたが、これはコンセントリック動作についてです。エキセントリック動作では、コンセントリック動作よりもゆっくりと行うようにすると良いでしょう。
まとめ
今回は速筋について紹介しました。
速筋を鍛えることで筋肉量が増え、それに伴って基礎代謝量が増加することが予想されます。速筋を鍛える際には、高負荷を与えること、動作スピードを速くすること、エキセントリック動作を意識することが重要になります。ぜひ参考にしてみてください。
この記事を書いたトレーナー

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