人工甘味料は良い?悪い?

ダイエット飲料などに添加されている人工甘味料。

健康に良い・悪いについてたくさんの情報が溢れています。今回は人工甘味量の健康への影響についてまとめました。

人工甘味料とは?

人工甘味料は砂糖の代替として利用される、人工的に製造された甘味料のことです。

製品によっては砂糖の数百倍もの甘味があります。それにも関わらず、ほとんどカロリーがありません。甘味が強いため使用量が少なくてよく、カロリーの低さと相まってほとんど0キロカロリーで楽しめます。

このような性質から、ダイエット中に甘いものを食べる時の甘味のもととして、しばしば使用されます。

人工甘味料の種類

日本で主に使用される人工甘味料について紹介します。主に以下の3種類です:

  • アスパルテーム:砂糖の100~200倍の甘味があります。エネルギーは砂糖と同じで1gあたり4kcalありますが、使用量が少ないため、カロリーが気になるほど摂取することはありません。なお、フェニルアラニンとアスパラギン酸というアミノ酸から作られるため、血糖値への影響もないのが特徴です。
  • アセスルファムカリウム:砂糖の200倍の甘さです。こちらも糖類を含まないため血糖値に影響を与えることがありません。日本では2000年に使用が許可された、比較的新しい甘味料です。
  • スクラロース:名前の通り、砂糖(スクロース)からできた甘味料です。糖類を含みますが、砂糖の600倍の甘さがあり、なおかつほとんどが消化・吸収を受けずにそのまま尿や便に排泄されるため、カロリーを気にする必要はありません。

参考)
味の素株式会社:パルスイート®、パルスイート®カロリーゼロってどういう商品?

人工甘味料の健康への影響

砂糖のかわりとなる甘味料として広く使われている人工甘味料。気になるのは、その健康への影響です。以下で紹介していきます:

肥満・ダイエット

肥満やダイエットの改善にも人工甘味料は関係しています。

以前の研究では、人工甘味料の摂取によって食欲が増進して食事量が増えてしまう場合があることが報告されていました。

しかし、近年の研究では、人工甘味料を使用することで体重減少の維持率が高い=リバウンドしにくいことも確認されています。

長期点な研究も少ないため、確定的なこと(人工甘味料がダイエットに良い)は言えない状況ですが、適切な量であれば0キロカロリーによるメリットを傍受できそうです。

参考)
The Coca-Cola Company:食欲、食事量、体重管理へのアスパルテームの影響

糖尿病

糖尿病患者では、砂糖のかわりに人工甘味料を摂取することで血糖値の上昇を抑制できます。そのため、人工甘味料の摂取は良い影響を与えると考えられます。

しかし、健康な人の場合では、少し話が変わってきます。健康な人が人工甘味料入りのソフトドリンクを摂取した場合は糖尿病の発症率が高くなることが知られています。

参考)
FAGHERAZZI, Guy, et al. Consumption of artificially and sugar-sweetened beverages and incident type 2 diabetes in the Etude Epidémiologique auprès des femmes de la Mutuelle Générale de l’Education Nationale–European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition cohort. The American journal of clinical nutrition, 2013, 97.3: 517-523.

なぜ糖尿病の発症率が高くなるのかについては不明な点も多いため、この結果でもって一概に有害であるということは難しいですが、考慮すべき事項の1つとなります。

ガン

人工甘味量がガンのリスクを高めることは、広く議論の対象になっていました。

この議論の発端となったのは、マウスを対象にサッカリンを与えた研究です。マウスにサッカリンを与えた場合にガンのリスクが増加したことが根拠となり、この言説が広まることとなりました。

しかし、実際にはマウスと人間ではサッカリンの代謝が異なることもあり、人間を対象とした研究ではガンのリスクと関係ないことも確認されています。

参考)
KROGER, Manfred; MEISTER, Kathleen; KAVA, Ruth. Low‐calorie sweeteners and other sugar substitutes: a review of the safety issues. Comprehensive reviews in food science and food safety, 2006, 5.2: 35-47.

そのため、ガンとの関係については、それほど気にしなくても問題ないでしょう。

人工甘味料の安全性

上記で見てきたように、人工甘味料は基本的に安全です。

しかしながら、糖尿病の例でもあったように、まだ不明な点があるのも確かです。

一般的な摂取量の範囲で摂取しながら、くれぐれも大量の摂取にならないようには注意したいところです。

まとめ

今回は人工甘味料について紹介しました。

上手に使うことで肥満の解消やダイエットのサポートに役立ちますが、摂りすぎは禁物です。

普段の生活に上手に取り入れてみましょう。

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